正月が明けて10日、上野から赤羽までサイクリングしました。あっちこっち見ながらの、ゆっくりサイクリングです。
上野駅を降り台東区役所でレンタルサイクルを借りて出発です。でもお昼過ぎなのでその前にランチタイム。いつも行くお蕎麦屋さん、翁庵さんで肉南蛮を注文。
初めて頼んだ翁庵さんの肉南蛮そば。美味しいですよ。
「あったかくて美味しい!」東京の濃いめの汁がとても美味しく、蕎麦も繊細な感じです。いつもは冷たい蕎麦をイカのかき揚げと長細く切られたネギが入った温かいつけ汁につけて食べる「ネギせいろ」を注文しますが、この日は寒いので温かい蕎麦にしました。普通は汁蕎麦にはそば湯が付きませんが、汁を飲みたいのでそば湯をお願いすると、汁をすくうサジと、蕎麦ちょこを用意してくれて、気遣いがすごいですね。
いつも注文する、ねぎせいろ。細かく切ったイカのかき揚げと細長いねぎが美味しいです。
確か創業は明治時代で古いお店です。建物もクラシカルでいつもでも残してほしいです。
上野駅入谷口の前を通り、公園の方に抜ける歩道橋を渡ります。今までの街の雰囲気とは一転。木々が覆う公園となります。左手には寛永寺の両大師堂や国立博物館、左には上野恩賜公園が広がります。
東京芸術大学
芸大のレンガ造りの建物
これも趣のある東京芸術大学の前を過ぎると、小さな十字路に当たります。十字路の右前には小鯛焼で有名な桃林堂さんがあり、左前にはクラシカルな邸宅がありますが、上野桜木会館と言う台東区の施設で、申し込めば利用できるそうです。お庭も綺麗で、趣がありますよ。
小鯛焼きで有名な桃林堂さん
十字路を左に曲がると寛永寺の支院の護国院が建ちます。今回の目的はこちらへ初詣。江戸で一番古い谷中七福神の大黒天のお寺ですが、正月中は多くの参拝者で溢れますので、日にちをずらします。
ただ、大国様の御絵像は正月中の御開帳で普段は御厨子の扉が閉められています。七福神巡りをした時にこの大黒様をお参りしたら、何となく心に願っていた事が叶ったので、それから毎年お参りに来ています。きっと良いご縁を戴たのですね。
この大黒天の御像は、藤原信実卿(ふじわらののぶざねきょう)と言う、鎌倉時代のお公家産が描かれた像で、三代将軍家光公が納められました。正月中にお参りに行っていた時は何度もこの御像を拝見致しましたが、福々しいと言うより、品があってとてもお優しいお顔の印象があります。とても美しい御絵像です。
大黒様の護国院本堂
お寺はとても古い建物で、柱や壁に極彩色の絵が施されています。まるで日光東照宮の中の一部の建物の様な・・・。「上野戦争で焼けなかったのかな?」この辺りは幕末に官軍と幕府軍が戦った、上野戦争の地です。その時に寛永寺の大伽藍は焼けてしまいました。お守を頂いて、少し寺庭さん(じていさん・お寺の奥さん)にお話を聞くと、上野戦争でも焼けず、関東大震災でも東京大空襲でも焼けずに残ったそうです。
ただ、関東大震災では建物が緩んでしまったので、基礎の部分から建物を締め直したそうです。「締め直すなんてすごいですね!」日本の技術って、素晴らしいですね。とても良いお話が聞けました。
サイクリングは楽しいですね。見える物に思わぬ発見があったり。体も動かしますし。適当な運動は良い睡眠に繋がります。
今回はここまで。続きはまた次回書かせていただきますね。お楽しみに♪