東京都北区王子の王子稲荷神社で、毎年初午と二の午、年によっては三の午のお祭りが行われます。ただし、「三の午がある年は火事に気をつけろ」。とお言う言い伝えがあります。
都電荒川線王子駅。ちょうど、チンチン電車が到着したところです。
午の日とその近日に火防のやっこ凧が授与されます。私の家でも毎年この凧を頂き、台所に飾ります。
王子稲荷へは歩いても数分の所ですが、この日は時間があったので、近くをサイクリングしようと王子駅前でレンタル自転車を借りました。レンタルする場所に昔、渋沢栄一が建てた印刷工場があった所で、近くには石碑や説明が展示されていて、「きっと飛鳥山の大河ドラマ館を一緒に訪れる人も多かったのかな?」と思います。
王子稲荷の坂はキツく、電動自転車でもちょっと登るのが大変でした。
思えば、王子稲荷は赤羽から続く高台で、飛鳥山まで続いていますね。その高台を旧岩槻街道が通ります。
壮麗な王子稲荷神社は戦火にも焼けずに、残りました。
彫刻や彩色など、とても美しい社殿です。
午の日に行くと露天商が建ち並びとても賑やかですが、ここ近年は普段の日に行きます。この凧市は、江戸時代から行われていて、当時たびたび大火にみまわれた江戸の庶民たちが「凧は風を切る」として火事除けの縁起をかつぎ凧市が開かれたそうです。
かわいい奴凧です。台所に飾ります。飛ばすようには作られていません。
奥宮への入り口です。東京とは思えない雰囲気です。
1年の御礼と、今年も火事などの災いがありませんようにお参りし、奥宮へ。こちらにはお願いをして持ち上げる石が安置されています。叶うときは軽く感じ叶わない時には持ち上がりません。お願い事はヒミツですが、今年も持ち上がりましたので、叶うと思います。試しに2度3度持ち上げると、不思議と持ち上がらなくなります。本当に不思議です。
奥宮の願掛け石
この奥宮の山の上に、狐の住居があります。
願掛け石が安置してあるお宮の左側に、更に高い所には、狐の住居跡が残り、大切にお祀りされています。何とも神秘的な境内です。
奥宮の更に上にある、狐の住居跡。物語に出てきそうですね。
祭日と言うこともあり、多くの方が凧を頂きに来ていました。
授与所の凧
神社を後に、王子稲荷名物のくず餅屋、石鍋屋さんへ。こちらのくず餅は本当に美味しく、有名なお店は沢山ありますが、私は一番好きなお店です。
包みを持つとずっしりと重く、身がつまっている感じと言うか、もっちり度合いも最高です。あんみつやところてんも美味しいのですが、これから自転車で走る予定なので、あきらめましたまた。
続きはまた書かせていただきます。