先日、ひな人形を出しました。まだ寒い日が続きますが、春を思わせてくれて何となく心も温まりますね。
このおひな様、本物の五衣唐衣(十二単)や衣冠束帯などを仕立てる、装束士さんが仕立ててくれました。ですので、袖の中の細部や細かいところまで再現されていて、ちょっとリアルなのです。
お人形屋さんで販売されているひな人形は、西陣織の帯を潰した生地や金色など光ってる衣装が多いのですが、お公家さんが実際に着けた装束の柄を縮小して仕立てた有職雛(ゆうそくひな)と言う人形もあります。
その有職雛なので、均一んに織模様が配しており、衣の襲(かさね)の色合いもとても美しいのが特徴です。
皇族や貴族を模した有職雛なので男雛が向かって右、女雛が左と京都の飾り方をします。
節分が過ぎると、天候の良い日を選び飾ります。「あー、今年もこの季節がきたか!」と、ついこの前、正月があけたと思ったら、もうお雛様。
雪洞(ぼんぼり)や桜橘以外の、掛盤(かけばん・お膳)などのお道具は、骨董品屋さんで揃ったものを購入しました。昭和初期のものだそうで、蒔絵も本物の金が施され、蛸唐草(たこからくさ)の模様も、細かく描かれています。
日本の伝統文化、これからも大切にしてゆきたいです。