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久しぶりの東京

 正月明けから緊急事態宣言発令や蔓延防止期間などでどこにも出かけず、都内へと言うと6月に西川に行けただけでした。 月には緊急事態宣言が解除され、何ヶ月ぶりに有楽町へ出かけてとても楽しかったです。

  日が経つにつれ、感染の方の数も急激に増えてゆき緊張感も高まっていきました。そんな中、8月上旬には消防署の指導により、加納屋の建物の避難訓練をいたしました。その中に通報訓練と言うものがあり、事前に訓練の申し込み実際に119番に通報いたします。「出動要請が多い場合には、訓練を中止いたします」。と伝えられ

予定の時刻に119番に電話をすると、なかなか繋がりません。

 やっと繋がり「訓練・訓練・訓練」と訓練を伝えると、「出動要請が多いので訓練を中止いたします」。と伝えられました。確かにこの日は朝の5時ころから救急車がサイレンを鳴らし、その日だけでも4~5台の救急車を見ました。

 都内の感染者数も6000人近くなり、毎日のように病床の逼迫が伝えられコロナ禍の恐ろしさをこの身に感じた瞬間でもありました。消防の方や医療関係の皆さんに頭が下がる思いでした。そしてパラリンピックも終わって徐々に都内の感染も低くなり、9月 日にようやく緊急事態解除となります。

 

久しぶりの銀座です。

歩いているだけでも楽しかったです。

 いつもお世話になっている福岡県にある西川チェーン店の社長さんが還暦を迎えると言うので、どうしても  月の上旬にプレゼントを贈りたいと思っていたのと、自分の新しいスーツを作りたいと思い、10月6日に有楽町まで出かけました。宣言が解除されたばかりで、まだ何となく都内に出かけるのは気が引けましたが、駅に着き電車を待っていると、ワクワクします。4ヶ月近く電車に乗っていないので、こんな事でもとても新鮮です。朝の10時台なので、電車も空いています。有楽町駅を降りると、この時はコロナ前よりは人が少ない様に思いました。

 

阪急さんの入り口。久しぶりにワクワクしました。

 久々の有楽町は、やっぱりすごい。見慣れた町並みですが、とても新鮮に映ります。阪急のディスプレイを観て良い服だな~と見とれたり、プレゼントのネクタイを選ぶのもとても楽しい。「いつもはこんなスーツを着てらっしゃって、淡い色のネクタイをされていて・・・」と、プレゼントを贈る社長さんの好みなど、店員さんとの会話が本当に楽しかったです。色々と見たりお話したりでもうお昼近くです。

 

鹿児島物産館

人気があるお店です。

本場のさつま揚げが美味しくて、行く度に買ってきます。

 

鹿児島料理いち・に・さんさんの蒸し野菜ランチ

そば出汁で食べる、黒豚のしゃぶしゃぶは絶品です。最後に鍋に入れる、そばもとても美味しいです。

また、鹿児島の黒豚のトンカツもオススメです。

 日比谷に鹿児島物産館があります。その2階に鹿児島料理のお店があり、コロナ前は西川の人たちと夜の食事によく行きました。このお店も2年半ぶりくらいです。ランチは野菜と黒豚を蒸したセットを注文したつもりですが間違ってしまったようで、季節限定の刻んだうなぎご飯のセットを注文してしまった様です。

 ランチが来ると、豚肉がない!でも、蒸し野菜が甘く、また鹿児島産の鰻ご飯も噛むと「ジワッ」と鰻の美味しさが広がり、とても満足でした。「あー、また夜に来たいな~」。と、皆で楽しかった事を思い出しました。

 そしてもう一つの楽しみ、自分のスーツを作ります。以前は浦和から電車一本で行ける、上野マルイで作っていました。ですが3年前の事、撤退していたのです。便利だったので本当に残念でした。他の紳士服屋さんなどを見ましたが、「今あるやつでいいか・・・」と諦めていました。

 昨年の春、マルイから「オーダースーツをお作り頂いた方へ」と言うハガキが届きました。有楽町マルイで、オーダースーツを仕立てていると言う内容です。これは行くしかないと、ひとつ作りました。「来年はこれを着て、会議に行こう」。と楽しみでしたが叶わず。また、世の中の状況に気持ちも暗くなりました。

 昨年作った形が良く、「東京に行けるようになったらまた作ろう」と、とても楽しみでした。

 

上野の時よりも落ち着いて選べました。

ですが、スーツをオーダーした直後、閉店のお知らせが届き、2022年の春で閉店するそうです。とても残念です。

 店員さんが仕立ての話しをしてくれた時に、「上野の時の形と変わって、新しい形になりました」と。「本当だ!スラッと見える!」確かに私のような太い体型ですが、細く見えて嬉しいです。

 生地が決まると「すみません、1年以上ぶりなんで採寸もいいですか?」。久しぶりにメジャーを当てられる感覚に、自然と背筋が伸びます。今回は黒に細かい地紋があるものにしました。そしてボタン、裏地、糸の色などを選んでいきます。店員さんと「この色だとこの生地に合います。こちらだと少し派手目で、会議などは合いません」。などアドバイスの会話がとても楽しい。平日の昼間と言うこともあり、ゆっくり選べました。

「あー、やっぱり買い物はいいな」。当たり前のように出かけられて、美味しいお店で食事や買い物。また、人形町へ西川の会議に出かけたり。そんな時間が本当はありがたい時間だったのですね。「有る事が難しい(今ここに有る事が難しい)」が「ありがたい」の語源だそうです。

 この現代にあって、どこにも出かけられず、西川の会議もリモートになり大変な経験を致しました。「普通」や「何気ない日常」や「当たり前」と言う事を大切にしなけれないけませんね、本当に感謝です。早く世界から、コロナが終息するように願っています。

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