休みのたびに天気が悪かったり曇りだったり、コロナの影響であまり出かけられずにいましたが、その日は快晴。電車に乗るのも久しぶりです。
加須駅に着くと、「あー、気持ちいい天気だな」。と、駅前には秋の風に鯉のぼりが悠々と泳いでいます。
ご存じの方も多いと思いますが、古くから加須市は手描きの鯉のぼりの生産が有名で、立派な鯉のぼりです。(駅のものは一般に販売されている物と思われます。)
小学校の時に埼玉県の名産と言う事で、その鯉のぼりが学校で飾る事になったのを覚えています。ものすごく大きく、金色や朱色で縁取られたり、また吹き流しには校章が描かれ、それはとても豪華な鯉のぼりだったのを覚えています。
秋空に泳ぐ鯉のぼりとい別れ、加須と言えばきな粉をまとったお菓子の五家宝と、手打ちうどんです。
うどんは江戸時代に不動ヶ岡不動尊の参詣者に振る舞われたのがはじめだそうで、今も多くのうどん店があります。この日は久下屋久下屋脩兵衛(くげやしゅうべえ)さんへ。地元では久下屋さんの屋号より「脩兵衛さん」と呼ばれているそうです。
隣のご婦人たちが、舞茸天ぷらが付いたうどんが美味しそうで、天盛りせいろを注文。「あっ、違かったんだ!」同じものかと思ったら、エビと野菜の天盛りでした。でも、天ぷらは好物なので美味しく頂きました。
「やっぱり加須のうどん美味いな!」ツルッとした感触はとても透き通るように白く、適当な弾力もありとても美味しいです。
私の祖父母の田舎などのうどんも「ボッソ」として素朴で美味しいですが、加須のうどんは洗練されたうどん。きっと、お不動様に参詣に来た、江戸の人々をもてなす為に作られたので、洗練されていったのですね。
おなかも一杯になり、西川チェーンしまばやしさんまで歩きます。10分くらいでしょうか?空気は少し冷たいのですが快晴で、陽がジリジリとします。
ホームファッションしまばやしさんに到着です。
「やっぱり大きいな!」いつも催事のお手伝いに伺う時は、正面から見る事はないのですが、この日は道路の反対から全景を見渡せました。
社長の嶋林正記さんとは、東京の大井町にあった西川専門店での修行時代に一緒で、今でも一番頼りにしており、信頼している友人です。「こんにちはー、シマちゃんごめんね、急に来て」。連絡もせず、顔だけ見て行こうと思っていたので、きっと驚いたでしょうね。
いつもは催事の時にお手伝いで伺い、慌ただしいですのですが、今日は事務所でシマちゃんとお母さん、お嫁さんの明子さんと久々にゆっくりお話いたしました。シマちゃんはやっぱり一番「ホッ」とするお顔です。ゆっくりと楽しい時間を過ごしました。
しまばやしさんの創業のご先祖は、西川の仕立物をされていた会社で、お祖父さんの頃から埼玉の西川チェーン店でも、一番古いお店です。県内でも洗練されて。とても素敵なお店ですよ。加須の方にお出かけの時は、ぜひお立ち寄りになられてはいかがですか。
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