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どこかへ行きたくなったので・・・

秋と言うにはまだ少し暑さが残りますが、先日はお鷹の道を見たくて、国分寺市まで行ってきました。

 

武蔵野線に乗り、西国分寺で中央線に乗り換えて国分寺駅へ。学生時代に武蔵小金井まで通っていたので、この辺りは20数年ぶりです。ずいぶん駅も変わった感じがします。当時は八王子方面から来る友人と、乗換駅の西国分寺で途中下車したり、食事をいたしましたが、国分寺駅で下車するのは初めてです。

 

駅でレンタルサイクルを借り走ります。日差しは強いのですが風が気持ち良く当たります。

府中方面へとのびる道から一歩住宅街に入ると、閑静な住宅街です。その住宅街を下るように進と、武蔵国分寺跡の広い公園が洗われます。礎石などを発掘した場所に、当時の仏堂などの建物の大きさを示す土台が造られています。

全国の国分寺は、鎮護国家のために奈良の東大寺を総本山に建立されましたが、どうやら今で言うパソコンや通信の拠点となっていたと、以前テレビで見た事があります。

それは地方で起こった出来事や朝廷への要請など国分寺で収集され、都まで上がり、また都の情報もそれぞて下ったようです。きっと、役所の役目も果たしていたのでしょうね。

それがその武蔵国分寺跡の前に、国分寺が建ちます。山門もあり堂々としております。本堂より小高い所に「武蔵国分寺」と書かれた変額が掛けられたお堂があり、こちらが国分寺の名残のようです。

お鷹の道はすぐそこのようですが、12時を回りお腹もすいたので、近くにある「潮」さんと言う蕎麦屋さんへ。

古民家風の趣のある店内は落ち着いた雰囲気です。早速、鴨汁蕎麦を注文。温かい汁に冷たい蕎麦をつけて食べます。細くて繊細なそばは、口当たりもよく本当に美味しい。京都の黒七味がその風味を一層良くしているようです。美味しい蕎麦でした。

いよいよお鷹の道へ。小道に沿うように流れる小川は透明度が高く、本当にきれいです。資料館には水源となる場所も見られます。小川には蛍も生息し、本当に綺麗な水だと言うことが分かります。

もう一つの水源となる真姿の池湧水群な、ものすごい量の水が湧き出しているのがよく見えます。

お鷹の道の名前になんで「お鷹なのかな?」と思いましたが、江戸時代に尾張徳川家の御鷹場だった事が由来だそうです。昭和60年には環境省の名水100選にも選ばれるほどですが、飲水や持ち帰りは認められていないそうです。

資料館の長屋門は古い物を修復したそうですが中が見学でき、この辺りが養蚕が盛んだった事がうかがえます。

そう言えば、お鷹の道の入り口の先には、お蚕を飼っていた母屋の建物が残る旧家が並んで立っていました。

絹とか養蚕と聞くと、寝具店なので敏感になってしまいますね。

お鷹の道を後に、住宅街の坂を上がり府中街道へでます。府中本町まで自転車で移動するとビルが建ち並ぶ景色になります。

自転車でちょうどよい距離で、色々と発見もあり楽しかったです。